鶴見俊輔が、故人となった125人の友人知人に向けて書いた半世紀に渡る追悼文。本書は、それらをまとめた世にも珍しい追悼文集です。哲学者として、思想家として、文筆家として多くの出会いを経、多くの別れを経験してきたこの人でなくては書けない送る言葉の数々は、時代も人種も流派も超えて故人に深く迫るものであり、それゆえに読み手の心にも様々に響くものがあります。追悼文でありながら、独特のメモワール集ともなっている本書は、それぞれの人々の仕事を少しでも知るための、後世にもつなぎたい貴重な一書でもあります。400ページを超える大部な本ですが、読みごたえという点ではSUREの本のなかでも白眉といえるでしょう。

商品情報

著者：鶴見俊輔/ 発行：編集グループSURE / 130mm × 188mm / 416P / ソフトカバー