イスラエル生まれの革靴・NAOT。現地の熟練の職人たちによって作られる靴は、ヘブライ語で「オアシス」を意味する名の通り、砂の上を素足で歩くかのようなやさしい履き心地。そんなNAOTを届ける奈良の靴屋の出版社〈ループ舎〉より、NAOTの本が創刊されました。

第一号のテーマは「地球に靴で乗る」。現代に生きる私たちにとって、靴は日常になくてはならない相棒のようなもの。地球と私たちの間をつなぎ、守り、支えてくれる、身近で頼もしい存在です。本書では、写真や文章、対談、イラストを通して、様々な角度から「靴と人」との関係を掘り下げていきます。人生の歩みが詰まった靴とその持ち主との物語。手元に置いておきたくなる小ぶりなサイズ感は、まさに靴のよう。ページを捲るごとにあちらとこちらの境界を軽やかに行き来する、自由な風を感じられる一冊です。（岡本）