一夜につき一話ずつ制作する絵と物語のシリーズ『貝がら千話』などでおなじみの図案家モノ・ホーミー。
こちらは架空の植物を描いた新作の線画13点を収録した作品集です。横書き(右とじ)のレイアウトで、図鑑のようなイメージで制作されたという本書。「王子さまの植木鉢」「輝根植物」「この世のものとも思えない」「心臓と踊る夢」など、貝がら千話および未発表作品から、植物に関するおはなし13篇を併録。蛍光イエローの表紙とちょっと怪しげな裏表紙。線画とタイトルからどんな植物なのかを想像するのも楽しい。散歩のお供にもぴったりです。（藤林）
「植物の種を植えるとき、よい種を選らぶコツはよく眠っている種を選ぶことです。ぴっちりと固い殻に閉じこもって、ぐっすり眠っている種だけを選んで土に植えましょう。」（「踊る種、眠る種より」）
※こちら(第二版)に収録されているおはなしはすべて、『するべきことは何ひとつ』(さりげなく)、『これがおばけの考えです 貝がら千話選集』(タバブックス)ほか、『猫の話』『鳥の話』『犬の話』などには収録されていないものになっています。
