和歌山県・和歌浦在住の写真家・松原時夫。日課のように早朝の片男波海岸へ出かけその浜辺の様子を定点観測のように撮り続ける。本書は、その活動のうち2016年から2021年までの6年間がおさめられています。打ち寄せる波のあとはひとつとして同じものはない。自然が砂浜に描くスケッチをありのままにとらえた静かな世界。カメラにおさめれらたこれら偶然の美には、みる者の心を穏やかにゆさぶるものがあります。変わらぬもの、変わりゆくもの。1940年生まれのカメラマンが撮りとどめたある砂浜の姿。超高精細印刷によって再現されたその世界を、静かにゆっくりとお楽しみください。2021年刊行限定300部。