静けさのなかで時間を気にすることなく読書に耽ることのできる環境を提供する、"本の読める店"「fuzkue(フヅクエ)」店主、阿久津隆さんによる『読書の日記』第4弾。今作も圧倒的な厚みを伴い2018年10月から2019年2月までの日記がまとめられています。吉田健一、庄野潤三、ガルシア=マルケス、高橋源一郎、森田真生ら様々な書き手の本を読む、それをただ綴る。読書とともに語られる私生活の事象が奥行きをさらに深めます。本を読むという究極の個人的な体験。それを文章に起こし、開示する。その営みの不思議な面白みと豊かさ、だからこ浮かび上がる個と特有の静けさにも満ちた日記です。物体としての本の存在感そのものも味わいながら。同時刊行の第3弾もあわせてお楽しみください。装画にはカナイフユキさん。