暮らしの中にある47の日本。都道府県をひとつずつ取材する、旅と風土の雑誌「ジャパングラフ」。郷土の風景を切り取った美しい写真と、実地取材に基づくテキスト。森善之をはじめとするフリーランスカメラマンのユニット「七雲」が写真と文を手がけた、確かな人気を誇る雑誌です。

「僕たちの祖先はこの場所で、それぞれの土地に見合ったいろいろな暮らしを育み手渡してくれた」

3号目となる今号では「愛媛」を旅します。リアスの海辺・宇和海での昔と現在の暮らし、空海が修行した場所としても知られる日本七霊山の一つ「石鎚山」、かつては神社へ参拝をする人で賑わいを見せた「大山祇神社参道商店街」、毎年11月1日に五穀豊穣を祈り村人総出で楽しむ秋祭りと、参道を練り歩く「牛鬼」。
これからの暮らしを考えるために、日本の各地に息づく地方の暮らしをあらためて見つめなおす一冊。（藤林）