三重県津市のアトリエで陶器のブローチを中心に制作する小菅幸子さん。その愛らしく心くすぐる豊かな世界が一冊の本になりました。
作品のモチーフとなるのは主に庭の草花や野菜、身近な生き物など。持ち主の胸元を彩り、心をあたためるブローチは、アンティークのように物語を秘めた佇まいで絶えず多くのファンを魅了し続けています。そんなブローチがどのように生まれているのか、小菅さんのこれまでの歩みや日々の暮らし、大切にしていることについて、ご本人によるエッセイとともに美しい写真やスケッチを交えながら紹介します。これまでの作品リストや花言葉、シンボルの解説も添えられた豪華な仕様。手に馴染む判型もまた魅力です。ブローチのみならずフェーヴや陶板・器まで、小菅さんの作品世界を存分に味わえる一冊となっています。
小菅幸子
1977年、三重県津市生まれ。2006年より陶芸を始める。2011年に愛知県窯業技術専門学校卒業後、愛知県瀬戸市で本格的制作をスタート。2016年、三重県津市に窯を構える。ブローチやフェーヴをはじめ、近年は陶板、器、人形など幅広く手がけ、日本各地のギャラリーやショップで個展を開いている。
(岡本)