このたび我が恵文社一乗寺店の執筆という形で本が一冊刊行されました。タイトルは「本屋の窓からのぞいた京都」。左京区は一乗寺という立地のなかで日々営業を続けるスタッフの目から見た、人やお店やおいしいもの、そして町の匂い。京都といってもただ単にごく一部のエリアを中心に暮らしているだけの我々ですが、そんななかにも見えてくる風景があります。それらをひとつひとつ吟味して「ぜひこれは誰かに知ってもらいたい」と思う52の事柄を選びコラムとともに書き下ろしました。
京都全体をとらえた大きなガイドブックでもありませんし、なにかすぐに役立つ情報にあふれているわけでもありません。でも、町はずれの一本屋の窓からみえる景色を心のおもむくままに丹念にひろってみました。同時に、本書では、当店とかかわりの深い人や場所なども数多くご紹介し、当店のこれまでの歩みもささやかながら語らせてもらっている内容ともなっています。
京都という町と当店という一書店、もしこの両方に興味がおありでしたら是非お手にとってみて下さい。これまでとは一味違う京都の風景をお楽しみいただけるのでは...と自負しております。この本を手がかりにして、皆様が一人でも多くいろんな京都の形を発見し、また当店のことを少しでも知っていただければ嬉しい限りです。どうぞご覧下さい。