楽天的であると同時にシニカルな、実現しなかった「懐かしい未来」を描いた稀代のイラストレーター、真鍋博。その著作はことごとく現在絶版で、作品集の刊行も少なく、古書価が非常に高い作家としても知られます。本書はそんな中でも決定版であり、「作品集」としてまとめられた貴重な1冊です。雑誌や単行本の装幀、タバコのパッケージなどの商業仕事、ポスターやパンフレットへのイラストレーション等々今では見られない仕事ばかりなだけでなく、作家の経歴として全体像を把握できる資料でもあります。装幀は田中一光。巻末にポール・デイビスらが賛辞の言葉を寄せています。函角に傷み。
著者:真鍋博 / 出版社:講談社 / 262mm × 345mm / P / ソフトカバー / 1975年発行初版 /
DG