日本ではまだ知られていない、文化や歴史が複雑に交錯する側面を「知る」だけにとどめず「理解する」こと。即時性を求めない紙メディアとして刊行されつづけている、現在進行系のアジアを読む文芸雑誌『オフショア』第四号。
国を渡り生まれる迷いと疑い、土壌と記憶、無意識に持ってしまう不平等なまなざし、文化を知ることで浮かび上がる社会の形象。第一号から続くローカルメディア研究者・和田敬さんの論考をはじめ、沖縄と東京の2拠点で活動を行う写真家・仲宗根香織さん、東アジアの現場経験を多く持つ音響技術者・中原楽さん、『翻訳文学紀行V』(ことばのたび社刊)にも文天祥作品の訳を担当された村田真由さんらのコラム、中国延辺朝鮮族自治州出身の朝鮮族ラッパー・Wootaccさんのインタビュー、更には当誌編集長 / 発行人である山本佳奈子さんご自身によるエッセイも。
中国北京を拠点とし活動を行うギタリスト兼写真家・李剣鴻さんの写真が目印。(韓)
商品情報 |
編集 | 山本佳奈子 |
発行 | オフショア |
その他 | 四六判 / 198P / 並製 |