ドイツ・ラベンスバーガー社の工作絵本の中で特に人気の高いシリーズの日本語訳。「紙で遊ぶ」「フェルト遊び」「木の工作」「粘土と陶土」「明かりと遊ぶ」の5つの章より、紙、羊毛、木、粘土など、身近にある工作材料を使った60余りの工作のアイデアが紹介されています。陽気な顔の指人形、カラフルなこいのぼり、心温まるランタンや、立派なインディアンの酋長まで。一人で出来る簡単なものから、手ごたえのあるものまでどれも分かりやすく解説。小さな子どもたちにはもちろんおとなの方でも、写真とイラストを見るだけでも楽しい内容です。カラフルなドイツ語の表紙もかわいらしく、ギフトブックにもおすすめです。(藤林)
ウーテ&ティルマン・ミヒャルスキィ夫妻について
ミヒャルスキィ夫妻は、ミュンヘンの大学でグラフィックデザインを専攻していた学生時代に知り合いました。卒業後、夫のティルマンはフリーのイラストレーターとして本や雑誌の仕事に従事。妻のウーテは、美術教育の現場でキャリアを積み、現在は言語機能に障害のある5歳から15歳の子どもたちが通う学校で美術の指導にあたっています。また、ミュンヘンで「Schule der Phantasie」(空想の学校)という名のアトリエを開いていた経験もあります。2人の子どもを育てた、ミヒャルスキィ夫妻。彼らが目指しているのは、お手本どおりにつくることではなく、一人のひとりの想像力を生かすこと。夫妻はここに紹介する作品を通じて、子どもたちの「自分でやってみよう」という気持ちを引き出したい、その勇気を応援したいと考えています。