困ってる人文編集者の会、通称「こまへん」。
筑摩書房・柴山浩紀さん、KADOKAWA・麻田江里子さん、晶文社・竹田純さんの会社という枠を超えた3人の人文編集者たちを中心に、デザイナーやイラストレーター、書店員という、出版業界の人々が集まり、日々の困りごとを各人語る本書。困ったことや悩んでいることは、口に出したり他人に伝えたりはなかなか難しい。だからこそ、寄り集まって困りごとを言い合おうではないか。と、いった雰囲気で、分析や解決といったことが目的ではなく、自分の気持ちを言葉にする、相手の話を聞くことに主題を置いた本です。今号は「がまん」をテーマに、鼎談やエッセイで、各人のよもやまを引き出します。ため息ができる日もあるけれど…、皆で語ればどこか楽しげに。(原口)
■目次
・がまん ……… 柴山浩紀
・『おてあげ』について
鼎談
・2023年上半期読んでよかった本と、わたしのがまん……困ってる人文編集者の会
エッセイ「わたしのおてあげ」
・イマジナリ……ササキエイコ(イラストレーター)
・もちろん、これはおとぎばなしです … 非実在系課代(営業)
・或るブックデザイナーの一日 … 風間勇人(イラストレーター)+小川恵子(デザイナー)
・コロナになるということ … 一ノ瀬翔太(早川書房)
・オシャレ邦画イキリ編集者問題 … 稲松(書籍編集者)
・なに言ってるかわからない … 鈴木久仁子(朝日出版社)
リレー日記
・こまへん日記 2023年9月28日〜10月2日 … 困ってる人文編集者の会
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・おてあげ通信