ラトビア系アメリカ人アーティスト、ヴィヤ・セルミンス(Vija Celmins)とドイツ人画家、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)の作品集。2023年5月から8月、ドイツ・ハンブルグ美術館(Hamburger Kunsthalle)にて開催された展覧会に伴い刊行されたもの。ニューヨーク在住のセルミンスとケルン在住のリヒターの作品が集い、大西洋をまたいで交わされる対話が、両者の意外な関連性を明らかにします。
テーマの類似性と、どちらもキャリアを通じて写真を用いてきた経歴を持つことに加え、セルミンスとリヒターは表現における最も本質的な性質に対して、共通の関心を持っていました。
現実とは? 表現とは何か? そして、知覚、あるいはそれ自体を視るということ自体を、どうすれば可視化できるのだろうか?