「暮しの手帖」11〜15号までの5冊を揃いで。戦後の暮しをどう生きてゆくか、特に女性の生活においてそのひとつの指標となるべく産声をあげた雑誌の創成期の頃、その姿にしっかりと触れられる貴重なセット。いずれも花森安治による表紙デザインの素晴らしさが堪能できます。こちらの11号から今と同じく「暮しの手帖」というタイトルになっており、発行は暮しの手帖社となります。なおこちらのセットは専用の「合本用秩」入りとなります。創刊からある程度経った頃にそれ以前の号はもう増刷しないと決め、バックナンバーの保存用として当時100円で売り出されたという布張りのしっかりとした秩。この書物専用のケースが古びた雑誌を大切に守ってきました。その時代の香りもともにお楽しみください。11号からは5冊セット専用の秩となります。
*本誌には、やはり経年相応のシミ・変色などのイタミが見られます。開いて楽しむことはまだまだできるかと思いますが、お取り扱いには十分ご注意ください。綴じはしっかりしているものと、やや脆くなっているものとが混ざっております。若干の背の破れなどありましてもご理解いただけますと幸いです。秩自体もしっかりとはしていますが、中面のくすみ、シミがございましてもどうぞご理解くださいませ。以上をご了解の上、ご注文頂きますようお願いいたします。
<内容の一部>
11号:佐村英吉「藥味のお盆」、牧野富太郎「日本の花」、坂口安吾「わが工夫せるオジヤ」ほか
12号:花森安治「流行を批判する」、藤城清治「四つのみじかいお話」、村上元三「昔の女性と今の女性」ほか
13号:獅子文六「細君料理」、森田たま「信濃土産」、吉屋信子「すまゐ」ほか
14号:藤城清治「夢のお城」、幸田文「雑話」、湯浅芳子「ほしいもの」ほか
15号:山田徳兵衛「おひなさま」、内田清之助「日本の鳥」、草野心平「茄子の氣持」ほか