プールサイドと聞いて浮かぶ情景は、人によってきっと違う。
それぞれのプールサイドは生き方の映し鏡だ。
頭に浮かんだ絵こそがあなたの歩んできた人生。
黄色いかりんが転がる空っぽの水色のプールに、
自分はいつか本当の水を満たしたい。
(あとがきより)
東京在住のフォトグラファー・新田君彦さん、大阪を拠点とし活動を行う編集者・藤本和剛さんによる、2022年4月から11月までの交換日記をおさめた一冊。
共に住まう家族のこと、仕事のこと、好きな街のこと。事象の背景にある慮りと、やるせなさと、どこか拭いきれないうつろな寂しさ。かつて共に雑誌業界の一線で働いていた二人の目線で切り取られる、身を委ねたい夏日のおおらかなプールのような等身大の日乗をじっくりとお楽しみください。刊行は、2023年4月にスタートした出版レーベル「poolside books」より。(韓)