困ってる人文編集者の会、通称「こまへん」。
立ち上げたのは筑摩書房の柴山浩紀さん、KADOKAWAの麻田江里子さん、晶文社の竹田純さんと、会社という枠を超えた3人の人文編集者たち。
彼らの感じる日々の困りごとに、デザイナーや書店員など寄稿者を合わせた9名の困りごとがつまっております。
解決するための、というよりはお互いの過程や話を聞き合うような内容で、それぞれの生活サイクルや興味のあること、自身の共感した本について重きをおいたもの。特に、対談や日記形式でまとめられた「編集者」としてのキャリアで得たエピソードや本の話の数々は興味深く、そこに特集として寄稿者のエッセイが入り、本と編集の話つまった、親しみやすく興味深い1冊です。(原口)
■目次
・おてあげ前史 竹田純
・鼎談 2022年、読んでよかった本 困ってる人文編集者の会
・怒られ編集者のための著者様対応マニュアル 根曲がり竹
・飯田、おまいだったのか。いつも本を仕入れていたのは。
飯田はぐったりとめをつぶったまま、うなづきました。 飯田正人
・きこりの泉 大口典子
・限界界隈ブックサイト編集部からの通信 T・Y生
・いいやつで居続けるには運が必要 野村玲央
・ウリコヤンイの響 水越麻由子
・こまへん日記 2023年・春 困ってる人文編集者の会