さかなくんは、しょうがくせいです。がっこうは知らないことをおしえてくれるからだいたいすき。
だけど、学校にいくのはひとくろう。水が入ったガラスの服を着て、ヒレにはクリームをぬって、ゴムの靴を履いて、さあ出発。おひるやすみにみんなとごはんを食べたり、あそんだり。そんなある日、さかなくんは、にがてな体育の時間に転んで怪我をしてしまいます。
「いつも ぼくばっかり たいへんなんだ」
「きっと みんな、ぼくのこと かっこわるいって おもってる」
と、お家でむっすりいじけてしまうのですが…。
ページの隅々まで描きこまれた、さかなくんの生活が大変に見応えのある少し不思議で優しい世界。国内外で注目の高まる絵本作家、しおたに まみこさんの作品です。贈りものにもおすすめです。
(原口)