1953年、生活文化雑誌として刊行した「母の友」
世の中の忙しいお母さんのため、気軽に読める暮らしのヒントと共に、掲載された「こどもに聞かせる一日一話」。こちらは創刊号の編集長・松居直さんの企画としてスタートいたしました。松居さん自身、幼い頃に絵本を読みながら眠ってしまった母との日々は、大切な思い出として心にあるそう。お話を読みきり作品を楽しむことも大切なことかもしれませんが、こうして寄りそいあう時間はかけがえのない宝物。それぞれの家庭に支え育ててくれる人との思い出はあるものですが、それが素晴らしい作品の数々と共にあるということはなんて素敵なことでしょう。本書は福音館書店の創立70周年記念の企画として、過去に「母の友」だけに掲載された、未単行本化作品を、時を超える名作から現代作家によるオリジナリティあふれる創作まで親子で楽しみたいタイムレスな作品が30話まとめられた1冊。おやすみまえの読書にとてもおすすめです。(原口)