「肌で色を着る」「下着を図式化で考えるな」…日本で初めて女性で下着デザイナーとなった鴨居羊子。独自の価値観と路線、そして美意識を軸に突き進んだ彼女の原点とも言える下着論。日本、海外、芸術、経済と様々な角度から昭和30年代当時におけるよりよい下着、そしてそれを受け入れる文化を求めて。文章とともに当時の様子を知る図版も多く読むことで今も何かが得られる名著です。したたかさと可愛らしさを失うことのなかったその人生が集約されていると言ってもよい決定版。経年によるくたびれは見られますが、本文を読むには問題なくおおむね古書として標準的な状態です。事前にご了承ください。ビニールカバー欠、帯なし。