古代に思いを馳せる ロマンあふれるチョコレート
16世紀、大航海時代。現在のメキシコ中部にあたるアステカ帝国で薬やエネルギー源として食されていたチョコレートは、アステカとシチリアを統治していたスペイン人により遠くシチリアに伝わりました。「古代チョコレート」はそんな当時の製法をほぼ昔のまま受け継いだ、ロマンあふれるチョコレートです。
イタリア・シチリア島東南に位置する、古い街並みの残るモディカ。「チョコレートの町」と称されるほど数あるショップの中で最も長く愛され続けているのが、1880年創業の老舗「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」です。
濃厚なカカオの香りと奥深い味わい
素材のベースは「カカオマス・砂糖」と至ってシンプル。通常、口溶けを滑らかにするために加えることの多い乳化剤のレシチンやカカオバターは使用せず、カカオの香りを引き出すために45℃以下の低温で温められています。そのため砂糖が溶けずに残り、口の中に入れたときのほろほろ、シャリシャリとした独特の食感が生まれます。濃厚な香りと素材感のある奥深い味わいが特徴の、ほかにはない大人のチョコレートです。
オレンジ(カカオ含有量65%)
オレンジピールを練り込んだチョコレート。カカオと相性抜群なオレンジの皮のほろ苦さ、控えめながらもみずみずしい柑橘の香りが口の中に広がります。
カルダモン(カカオ含有量65%)
インド原産のスパイス・カルダモン入りのチョコレート。「香りの王様」と呼ばれるエキゾチックな風味は、インドの紅茶「チャイ」を思わせる華やかな深みのある味わい。カカオとカルダモンが織りなす香りの余韻が心地よい。ゆったりとした読書のお供に。あたためたミルクにひとかけ落としても。
フルーツシュガー(カカオ含有量65%)
りんごや洋梨などフルーツに含まれる果糖を使ったチョコレート。フルーツ由来のやさしい甘みで、濃厚なカカオの風味がまろやかに。砂糖を控えている人にも、そうでない人にもおすすめ。
モツィアの塩(カカオ含有量80%)
シチリア島西部の小島・モツィアの海塩入りチョコレート。ほろ苦さの余韻、ほのかに残る塩気がカカオの甘みを引き出します。ビターな味わいを好む方に。
白胡椒(カカオ含有量65%)
上品なスパイシーさがふわりとあとを引く、ちょっと意外なチョコレート。カカオの豊かな香りを活かしつつ、味をキリリと引き締めてくれるホワイトペッパーの華やかさが魅力です。
レモン(カカオ含有量65%)
レモンピールを練り込んだチョコレート。シチリアといえば、やはり外してはおけません。カカオの風味にみずみずしいレモンの香りが重なり、爽やかな余韻を残します。
黒糖(カカオ含有量65%)
ミネラル・栄養豊富な黒糖入りのチョコレート。カカオの香りにカラメルを思わせる甘みとコクが合わさり、深みのあるまろやかな味わいに。カリカリと歯ざわりの良い食感も楽しい。
ロバミルク(カカオ含有量65%)
ミネラル・オメガ3などを豊富に含み、人の母乳に近いと言われるロバのミルクを配合したチョコレート。熟成したチーズのような、一口食べると癖になる味わい。古代チョコレート特有の食感もなめらかに。洋酒とも好相性。消化にもよく牛乳が苦手な方にもおすすめです。
ビアンコ(ホワイトチョコレート)
余分なカカオバターを使用せず、濃厚でクリーミーなミルク感がありながらすっきりとした味わいのホワイトチョコレート。独特の食感はそのままに、しつこさがなくさらりとした余韻が残る、今までにない味わいです。
●ご注意
カカオバター・乳化剤不使用のため、チョコレートの表面が粉っぽくザラついていたり、チョコレートの表面にブルーム現象(白っぽくなる)が見られる場合があります。商品の特性としてご理解ください。(ビアンコのみカカオバターを使用)
ボナイユートでは、児童労働がなく労働者の条件が保護された認定プランテーションのカカオを使用しています。
(岡本・友田)