2020年の緊急事態宣言下、自身も思うように創作ができなくなっていたというササキエイコさんがふと始めた窓をモチーフとした制作。本書は、それらを集め東京・中目黒のdessinにてオンライン展示として開催された個展の記録です。写真と紙片を組み合わせた独特のコラージュ。外界に通じる窓という存在自体が、何かを暗示するかのような静謐な作品が連なります。窓から見えるのは世界だけな のか、様々な想像もかきたてられるひとつひとつの窓をご覧ください。薄明かりに照らされた最後の窓が希望を内包するようで美しい。ササキさんによる日記形式の短文も当時の貴重な個人ドキュメントとなっています。500部限定。