作家・歌人として活躍の場を広げる小原晩(おばらばん)さんによる初のエッセイ集。
東京での生活を20編、関西に来てからの日々のことを3編収録。社会人一年目の夏、仕事をサボり食べた唐揚げ弁当のこと、亡くなった父と最後に食べた回転寿司、眠れない夜を少し明るくしてくれるおまじない、愛してやまない喫茶店で頬張るシナモントースト、目も眩んでしまうような恋のこと、女三人で始めた同居生活のこと…。自由で、まるで映画の短編集のようでもあり、ときどき足が止まってしまうけれど、それでも続いていく日々を愛したくなるようなエピソードが続きます。
一生懸命生きれば生きるほど空回ってしまうすべての人たちへ。やわらかな光が印象的な装画は画家・佐治みづきさんによるもの。
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