ねずみの女の子バネッサはとても内気なおんなのこ。お母さんはバネッサに、おともだちがいたらいいな、と心配をします。そこでお母さんはバネッサに、同じようにひとりでいる子に「こんにちは」と挨拶するのはどう?と提案してみます。バネッサは勇気を出してみるのですが、小さな声だったり、突然だったり、なかなかうまくいきません。そんなある日、学校の勉強で、手を上げ回答したことをきっかけにバネッサに声をかけてくれるこが!それから…
挿絵を手がけたリリアン・ホーバンさんは、美術学校卒業後にモダンダンスの教師をされていました。バネッサのお洋服やお家がとても品が良く、登場するキャラクターの仕草の愛らしさは、リリアンさんの経験によるものなのでしょう。「こんにちは」という言葉が、なんだかお守りのようです。(原口)