「ほんとにどうしてなのか/生まれたての 生命が/こんなに なんでも/かわいくてならなく思えるのは」(「人間の目」より)
子ども、若者、大人、老人、そしてまた赤ん坊。人間の中に潜む不思議や美しさ、時には醜さ、それらを内包して流れてゆく日々の暮らしの一瞬を切り取って、人という存在の様々な姿を映し出します。人を見つめる目の優しさと厳しさ。この詩人ならではの世界が子どもたちにもわかりやすい言葉で綴られ紡ぎ出されたぬくもりある詩集。昭和30〜50年代の日本の各地の風景をおさめた写真も
叙情豊かで美しく、この詩集に寄り添っています。全30篇。ページの中程で綴じが甘くなっている箇所がありますが、それ以外は経年相応の状態です。事前にご了承ください。