「ぐりとぐら」は中川李枝子さんと山脇百合子さんの姉妹が子どもたちを喜ばせようと作った物語。東京・立川のPLAY!MUSEUMで開催中の展覧会にあわせて、小さなポケットブックが届きました。
第一章は「おいしいもの」。この物語に欠かせない大きなカステラのレシピの他、お揃いのティーセット、陶磁器やガラスのボウルのデザインまでを紹介します。和洋折衷でとてもハイカラなテーブルコーディネートにご注目。次章の「いえのなか」は掃除道具やカーテン、キャビネットやベッドカバーのこと。目を凝らしてみてみると、ふたりが毎日を心地よく過ごすためのすてきな工夫が盛りだくさんです。第三章は「そとのせかい」。ホタルブクロやドクダミ、ポインセチアにクロマツ…。数多くの草花や樹木が丁寧に描かれていたことがわかります。
「ぐりとぐら」は、まるでにわとりのように、しあわせのたまごがつぎつぎと生まれてくる絵本。そんな絵本から、日々うっかりこぼれ落ちてしまいそうな大切なことを集めた一冊です。