昨冬に続いて刊行されたトナカイさんの第二詩集が届きました。
柔らかい何かを手のひらに包み込み、そっとひろい上げるような感覚の小さな本。一遍一遍、トナカイさんから生まれた言葉は、うつりゆく四季折々に感じる肌触りのように、どこか儚く、でもしっかりと記憶に刻まれる強さを感じます。いつも手の届くところに置いて、じっくり味わいたい一冊です。
※特典として、サイン入り/「芽が出たどんぐり」のしおり付きでお届けします。
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2019年に発表した第一詩集『すべてのあなたの記憶』に続く第二詩集です。
ちょうど未知のウィルスが世界中に広まった2年間、遠くに行かずに遠くを思い、じぶんの暮らしを見つめ、近所の川原を歩き、あたまのなかを行ったり来たりして、様々な思いが募っていきました。 おそらく古今のいろんなひとが言ってきたことなんだろうけれど、人生こそが旅なのかもしれない。終着駅が死ぬことだとすれば、いま僕はどのへんを歩いているのだろう。そんな風なことを考えて書いた詩です。
揺れるこころを抱えながらも、生を手放さずにいるひとたちに握手するような気持ちで三十三篇を収めました。おまけとして「芽が出たどんぐり」のしおりをお付けします。 トナカイ