2000年タイに渡り6年間屋台生活を経験した著者が、その間日常に食べてきた数々の料理を再現したレシピを紹介した「バンコク思い出ごはん」「暮らして恋したバンコクごはん」に続く第三弾。帰国当時、まだ日本ではタイ料理といえばよく知られた代表的なものばかりで、食材も手に入りにくいものでした。先の二冊では日本で手に入りやすい食材にアレンジしつつ現地の味を追求、タイの食文化を紹介してきました。その後もレシピを作り溜め、現在では現地の食材を取扱う専門店も増えてきたことから、この本ではより本格的な現地ならではの料理・お菓子合わせて300以上のレシピを新しく紹介しています。
同じタイ国内とはいえ地域によって使う食材も味付けも多種多様。更に季節毎に手に入る食材も加わればメニューの数は無限です。日本と同じように「ブーム」らしきものもあるらしく、そういった現地の友人からしか知り得ない情報も満載。立ち並ぶ屋台で食事を賄うタイの人々の日常、友人や親戚などからも多くの情報が集まり、まるでタイに移住して屋台を巡っているような活気あふれる本になりました。
巻末には過去二冊を加えた600余りのメニューインデックスも掲載。