"目の前に咲く草花は
生きのびるために進化した
最善の姿"
(本文より抜粋)
"雑草"と呼ばれるのびやかでたくましい草花の魅力を、言葉や写真、様々な活動を通して届けているかわしまようこさん。雑誌で好評の連載が、このたび一冊の本になりました。
本書では、かわしまさんが草花から学んだ気づきをエッセイ形式で紹介しています。ドクダミに命の循環を、ヨモギに目に見えないものの大切さを、ハマダイコンには自分を許すやさしさを。私たちの身近には、自然な生き方のヒントが散りばめられています。
眺め、飾り、暮らしに彩りを添えるだけでなく、おいしく食べるためのレシピも多数紹介。自ら摘んだ草花にほんの少し手をかけ、野生の力をいただく。それは私たちの生きものとしてのしなやかさを呼び覚ますかのようです。医師・山崎麻由子さんとの対談も充実の内容。日々刻々と変化する状況の中、こころと体に寄り添いながら生きる大切さを考えます。
私たちの足元に広がる、ささやかで力づよい世界。いつもの道も立ち止まり、近づいてみれば、きっと新たな発見があることでしょう。自然に触れ、つながることで、私たちはもっと自分にやさしくなれる。心地よく、自分らしく生きることを求める人へ。Lingkaran booksが送る第一作です。(岡本)