2008年1月、デザイナー・山崎ナナさんが東京都武蔵野市で立ち上げたヤンマ産業によるアパレルブランド「YAMMA」。当初は、武蔵野市にお住まいの高齢者の方々の協力を得て、山崎さんがデザインし、おばあちゃんたちが縫製をする、というスタイルから始まりました。日本の伝統布である「会津木綿」を主な素材とし、流行に左右されることなく、普段着として長く愛用できる点で人気のYAMMAのお洋服たち。在庫は持たず、シーズンごとに全国30ヶ所ほどの雑貨店・ギャラリー・セレクトショップで受注会を行い、ひとりひとりにあった色合いや長く愛される組み合わせを提供するというYAMMA独自のスタイルが、多くの共感を呼んでいます。
学生時代の頃より舞台衣装などで服づくりを手がけることの多かった山崎さん。そんな山崎さんがどのような思いでヤンマ産業を立ち上げ、YAMMAというブランドを持つようになったのか。読み応えのあるYAMMAのブランドストーリーはもちろんのこと、ウェアカタログから、会津木綿織元の工場案内、YAMMAの服がつくられ、お客様に届くまで、会津木綿の多用多種な模様を隈なく紹介する「縞帳」などたっぷり収録。眺めても楽しく、資料性も高い、ファンにとっては嬉しい一冊に仕上がりました。是非お手に取っていただき、じっくりとご覧ください。