焚き火の思い出、猫の行方、不遇な駅、魅かれる山、夏の終わりー。
S ・ミルハウザー、ミランダ・ジュライ、ショーン・タンら、数多くの翻訳を手掛ける翻訳家・岸本佐知子さん。出不精だという彼女が各地に出かけていき、その土地や風景から想起するあらゆるものごとを綴ったエッセイ集です。幼少期の記憶と目の前の景色が交錯する時間軸。著者自身のことを書いているはずがズレていく主体。抽象と具体のあいだを往く一冊。ただ「見聞録」と呼ぶにはもったいない。はっきり「誰の」とは言えない、「誰か」のアルバムのような本。柴田元幸さんが編集長を務める文芸誌「MONKEY」の人気連載の書籍化です。
商品情報 |
著者 | 岸本佐知子 |
発行 | スイッチ・パブリッシング |
サイズ | 130mm × 188mm |
その他 | 189p/ハードカバー |