いま、誰もが立ち止まり、本当の豊かさとはなにかを考えている。
日々の「食」に関わることであっても、「農業」は多くの人にとって遠い存在です。自然に向き合い、「大地に根をのばして」生きようとする清々しい人々を身近に感じるために。「おやつマガジン」の第三号は「農業」を特集します。
農業とは、土に触り、自然の声を聴くことです。感染症や環境問題を暮らしと並列に捉えなければならない新しい時代に、欠かせない視点を与えてくれるはず。北海道、長野、熊本、千葉を旅し、撮り下ろしでの取材を敢行。巻頭のエッセイに大竹昭子さん。自身も畑を持ち、あらゆる発信を続ける坂口恭平さん。鳥取で本屋を営みながら畑を耕す、汽水空港のモリテツヤさん。『古来種野菜を食べてください。』の著者、高橋一也さん。『半農半Xという生き方』の著者、塩見直紀さん…。文章を寄せた人々の名前からも、今特集が会心の内容であることがわかります。
どういった人々が新しい視野を農業で実践しているか、経済社会と距離を置いた健やかな生き方のヒントをふんだんに盛り込んだ一冊です。