「服装とコスチューム」と題して、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなどからその民族衣装を一挙に図解で紹介する興味深い一冊。そのどれもがパターンと色にわけて紹介され、解体された服がまるでオブジェのように独特の空気を帯びて、その姿を読者の前に晒します。どの衣服も歴史と文化に彩られた魅力に満ち満ちて、好きな方なら見飽きることはないでしょう。日本のアイヌ文様の服も紹介され、その網羅ぶり、端正なデザイン、資料としてもビジュアル書としても様々に楽しめる一冊です。経年による多少のくたびれ、若干のシミ等ございますが、おおむね古書として標準的な状態です。