雪のように真っ白な紙に型押しの加工が施された、シンプルで美しい仕掛け絵本。
紙の厚くしっとりとした質感、エンボス加工のぽこぽことした紙の凹凸がまるで本物の雪のように、冬の空気感を演出しています。一面の銀世界に残る足跡を辿って草むらや丸太の陰を覗いてみると、そこにはすやすやと眠る動物たちが。白い雪とカラフルな動物たちとのコントラストが、仕掛けをめくる楽しさを引き立てます。
本書は綴じがなく紙をじゃばらに折って作られているため、ページを横に展開していくと、一枚の紙がまるで長く続く雪道のように広がります。雪の日の朝の、新鮮な喜びが描かれた素敵な一冊です。