アメリカ発酵食文化のリーダー的存在、サンダー・エリックス・キャッツ。こちらは彼が自らの経験や数ある文献から得た発酵に関する知識を集約した一冊「The Art of Fermentation」の邦訳版です。ザワークラウト、ヨーグルト、キムチ、味噌、酒、昆布茶。欧米だけでなく、日本やその他、世界中の発酵食についてもその作り方、効果(パックとしての使用法まで!)が、483ページのボリュームによって、こと細かく説明されています。レシピとしての役割はもちろん、バクテリアと人類の共進化の解説にはじまり、使用する器具、肥料の発酵や事業化についてまで記された、まさに「発酵」についての教科書、著者の発酵の現場で培った知恵を凝縮した“集大成”的な一冊。