滋賀県で「はなかみ通信」という小さな手づくり雑誌の制作を続けている高橋幸子さん。いかにしてこのユニークな雑誌が生まれ存続していったか、それらをSUREの面々が聞き取ります。創刊の頃、ページ作り、書き手探し、製本、在庫、売り上げまで、雑誌というメディアが持つ面白みと苦労をつぶさに語る高橋さんの口調の軽やかさが読んでいて楽しい。鶴見俊輔氏らと「思想の科学」にも加わり様々な場に身を置き思索を重ねてきたその体験を、小さな雑誌に込めて細々と、しかし大らかに進む勇気は読者に希望を与えるでしょう。面白エピソードから実作業まで、手づくり雑誌の持つ自由さと不自由さを、自身も本を作る身として同じ立場から聞くSURE側の反応も興味深い。作って売って声を聞く。雑誌の原点がここにあるのかもしれません。
商品情報 |
著者 | 高橋幸子 |
発行 | 編集グループSURE |
サイズ | 144mm x 188mm |
ページ数 | 128P |
その他 | ソフトカバー |