劇作家・飯沢匡と美術家・土方重巳のコンビによる、日本の誇る人形絵本。戦後から昭和40年代くらいにかけて、様々な作品を生み出し子どもたちを楽しませました。70年代には海外にも場を移し、多くのオリジナル作品を現地でも発表しましたが、こちらはその輸出版のうちの一冊となります。テーマは乗り物。「車とトラック」「消防車」「列車」「飛行機」の4つにわけて、それぞれの乗り物の働きと魅力を解説。実写ならではの臨場感あるページ、人形の愛らしさ、表情の豊かさなど独特の雰囲気が漂う一冊です。こちらは「Preschool Puppet Book」を合本にしたような内容で、4つの項目が一挙に楽しめるお得な内容。乗り物好きのお子さんにも喜ばれるでしょう。「飛行機」の項は別途販売の「Airplane」と同じとなり、作者の名前は飯沢匡しかクレジットされていませんが、人形制作は土方重巳が担当したものと思われます。制作輸出は日本、アメリカGrosset & Dunlap社発売の「My First Puppet Picture Book」シリーズのひとつとなります。少し綴じがあまくなっているところがありますが、それ以外は目立つ難もなく古書として標準的な状態です。