カポーティの残した、少年時代を描いたみずみずしい短編の中でもひときわ輝きを放つ「クリスマスの思い出」を、村上春樹の訳、山本容子の版画で贈る冬の定番となった名作。少年と初老の女性、この二つの孤独な魂が惹かれあう様の美しさと哀しみが、原文と訳文の混ざり合いから生まれる独特の文体で読む者の心を深くつかむささやかなクリスマス物語。訳者いわく「美しさや暖かさや輝きが頂点に達して何の曇りもなく結晶する」クリスマスという季節にひもときたい一冊。カポーティ特有のきらきらした雰囲気が切なくもまぶしい名作です。
商品情報 |
著者 | カポーティ |
訳 | 村上春樹、山本容子 銅版画 |
発行 | 文藝春秋 |
サイズ | 120mm x 192mm |
ページ数 | 80P |
その他 | ソフトカバー |