日本の商業をいろどる商船の魅力を、柳原良平監修のもと一冊の本にまとめたのがこちら。商船といっても様々で、客船から貨物船、貿易船など多様な場面で活躍する船たちのりりしい姿を文と写真で楽しむことができます。冒頭には北山修による詩がよせられ、佐藤愛子、岩谷時子、谷内六郎、横尾忠則ら豪華な執筆陣によるエッセイもおさめられ、海のロマンのとおり、どこか詩情ただようリリカルな雰囲気がこの版元らしい構成の魅力的な一冊でもあります。本体表紙に多くのシミがみられますが、それ以外は本文を楽しむ分には大きな難はなく、40年以上を経過した古書として函を含め標準的な状態です。事前にどうぞご了承下さい。