河出書房新社が70年代に刊行していた「イメージの冒険シリーズ」の一冊、こちらは「文字」がテーマ。「文字の謎と魅力」「未知の文字を求めて」など、文字の持つ不思議な力について様々な角度から述べられた、コンパクトながらも百科全書的な風合いも。谷川俊太郎の詩から始まり、寺山修司や赤瀬川原平、安野光雅ら豪華な執筆時が文字の世界を彩ります。このシリーズならではの編集で文字の魅力にアプローチする読みごたえある一冊。最終ページの上部角に折れあり、それによる若干の黒ずみあり、それ以外は全体的なくたびれ等はありますが、いずれも経年並みで古書として標準的な状態です。