以前晶文社より『ロンサム・カウボーイ 』他2点が復刊され、話題の片岡義男。エルヴィス・プレスリーを中心に、アメリカをめぐる文化、音楽について、そのルーツ、そして行き着く先について、縦横無尽に語りつくした、彼の初期を代表する評論集。エルヴィスの他にも数多くのミュージシャンが登場し、ビル・ヘイリー、ジョニー・キャッシュ、ファッツ・ドミノ、などなど、固有名詞の嵐に酔い痴れることまちがいなし、読みごたえたっぷりの一冊です。阿部貞江による装幀も非常にグッド。カバー背上部にややスレがありますが、その他特に目立つダメージなく、経年並の状態です。