『ぼくの家には、むささびが棲んでいた』ほか編集グループSUREに三冊の著作がある大牧冨士夫さんの妻・フサヱさんによる、家庭料理のレシピ&思い出帖です。1936年生まれの大牧フサヱさん。本書は岐阜県・旧徳山村へ嫁いだ彼女が、ダム建設によって村が水没するまでの年月に覚えた、家族やお客さまのためにつくる料理のレシピ集です。梅干しやきんぴら、茶碗蒸しなど定番のものから、「ぱんぱん」「じこう」といった土地ならではの食まで、長年の台所仕事で培われた工夫やコツを交えて楽しくご紹介。また、村での生活や子育て、芸術にいそしんだ青春時代の回想などコラムやインタビューにも多くのページが割かれ、まことにSUREらしい、読み物として十二分に楽しめる一冊となっています。
著者:大牧フサヱ / 発行:編集グループSURE / 150mm×190mm / 157p / ソフトカバー