獣医大学を卒業後、食品衛生業務と自然科学書籍編集者を経てイラストレーター / デザイナーとして活動を行うオカモトレイコさんの作品集が届きました。第四作目となる本書の主題は、さまざまな動物を融合させ作られた合成獣である「守護獣」。古くより特定の人物や領域を敵対する者から守ることを目的とし、ときには温和で、ときに厳格な姿を持つそれは、やがて伝統となり今でも尚信仰されつづけています。主に古代の地中海からメソポタミアに存在する人頭獣身の守護獣や、古代の中国で進展した有角の鎮墓獣にフォーカスをあて、それぞれの特徴と共に成立理由 / 共通性をイラストと文章を以て紹介。その土地の文化にも甚大な影響を与え、今も尚語り継がれ、信仰されつづけている守護獣らの背景にあるものとは。今回もすぐれたビジュアルがうつくしく、こだわり抜かれた装丁が光る唯一無二の一冊に。（韓）

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