わたしたちが毎日のごはんで食べているのは
海のもの、山のもの、動物や、植物。
つまり、この体のなかには
地球がまるごと入っている、ということ。
わたしたちにあたえられた、手。
鍋の中の様子をのぞく、目。
音を聞く、耳。
においをかぐ、鼻。
味見をする、舌。
そのすべてを使って行うのが、料理です。
(巻末「料理と地球」より)
東京・原宿に位置するレストラン「restaurant eatrip」「eatrip soil」主宰・野村友里さんによるレシピ本。
ひとりひとり、それぞれが食べたものでできていて、だれもが、「料理をつくれる手」を持っている。わくわくする科学の実験をするように、魔法をかけるように台所に立ってみませんか。料理に取り掛かるまでの前準備や道具の話からはじまり、お肉の部位の話、米と小麦の話、料理をするうえで大切なこと、調味料の作り方や出汁のとり方まで細やかに解説。失敗しないチーズオムライス、皮からつくれるおいしい水餃子、野菜がおいしくたくさん食べられるグラタン、卵焼き器でつくるたこ焼き…。ひとつひとつ、丁寧に手順と背景をたどり物語のように紡がれていきます。
驚くことに、本書に載っている手順・材料を紹介する図は全てイラストレーター・三宅瑠人さんによる手描きのもの。素材の質感や温度、おいしそうな匂いまでもがこちらに伝わってくるよう。料理という行為の本質的な部分を見つめ直す、おとなもこどもも楽しめるとっておきの一冊です。(韓)
商品情報 |
著者 | 野村友里 |
絵 | 三宅瑠人 |
発行 | 小学館 |
サイズ | 182mm × 257mm |
その他 | 128P / フルカラー |