2011年の1月に当店内ギャラリーアンフェールで作品展を開催し、非常に好評を得た不遇の画家ロベール・クートラス。晩年、画材も代えないほどの困窮生活の中、大量に生産された「カルト」と呼ばれるカード大の作品の数々は、時を超えてわたしたちの心を揺さぶる魅力を放ちます。パリで生まれ、死んだ画家の最後の恋人である著者が、彼の生涯を綴った待望の1冊が出版されました。未発表デッサンを含む、カラー図版を大量に掲載した他、堀江敏幸による特別寄稿も収録。作品集とあわせて読んでいただくことで、カルトの放つ奥深い輝きの謎が少しずつ理解できるはずです。
著者:岸真理子 / 出版社:リトルモア / 121mm × 188mm / 306P / ソフトカバー