美しいものが存在する書物の世界に浸りたいのなら、この一冊の文庫を手にとってみてください。あまりにも有名な『赤いろうそくと人魚』をはじめ、小川未明の25篇の童話で構成された本書には、美しい風景、美しい人々、美しいことば…子どもたちに、少女たちに、気づいて欲しい世界が願いをこめて描かれています。西条八十と共に、大正時代から戦前にかけて、日本童話界に燦然と輝いた小川未明の名を知る人も知らない人も、ぜひ手元において欲しい一冊です。新潮文庫のなかでも相当の古参の部類に入りますが、愛らしくも乙女な雰囲気の安野光雅の装幀がむしろ新鮮。
商品情報 |
著者 | 小川未明 |
出版社 | 新潮文庫 |
サイズ | 105mm x 150mm |
その他 | 238P / ソフトカバー |