「我々が“つまようじ“と聞いて想像する以上につまようじは多様であり、歯の掃除に留まらず社会や宗教という側面からも大切な道具でもあります。本書は、つまようじのコレクションであると同時、人間の口とケアから人の営みと社会を垣間見るための記録でもあります。」(「イントロダクション」より)
大阪・河内長野で100年以上にわたり、つまようじや口腔ケア製品の製造・販売を続けてきた広栄社。3代目である稲葉修さんは、50年以上にわたって古今東西のつまようじを蒐集し、そのコレクションは数千点にも及びます。
本書では、その膨大なコレクションの中から約130点を収録。動物の棘や鰭にはじまり、歯ブラシや楊枝の原型ともいえる歯木、装飾品や工芸品としての楊枝、マスプロダクション時代のパッケージまで。時代や土地、文化ごとに多様な変化を遂げてきた楊枝の姿を、美しいブックデザインとともにたどることができます。
さらに、仏教とともに日本へ伝わり、独自の発展を遂げた楊枝文化の歴史をひもとく「つまようじ小史」と、人類学者・石倉敏明さんによる寄稿も収録。
生命と食、人間と楊枝、文化と口腔ケア。そのつながりを見つめなおし、身近な道具の奥深い世界へと誘う一冊です。(嶋本)
著者:稲葉修(つまようじ資料室 室長)
出版社:広栄社
サイズ:W110mm × H188mm
その他:176P / スイス装・両がんだれ・コデックス装