坂口恭平さんの漫画作品がpalmbooksより刊行されました。
これまで実にさまざまな方法で”生きること”を最大限に表現してきた坂口恭平さん。本作は、自身の短編小説を漫画へと編み直したもの。鉛筆で運ばれる物語は水彩絵の具で彩色され、少年のいく先々にある光や影、水や風が軽やかに描かれています。
見上げると 松の大木の先っちょが髪の毛みたいに揺れていた
私はそこだけ昔話の風が吹いてるって気がついた
-28p
少年の何気ない日々の中にながれる、いつかどこかで身についた原体験。それはまるで、ぼくのなかに流れる命の源流を、ひとつひとつ確かめるような、詩のような時間。きっと幼き誰しもが通ってきた道なのでしょう。まるで生まれてはじめて目にする景色なのに、どこか懐かしく、体や心の奥が共鳴するような不思議な感覚。本書はそんな瞬間を切り取ったかのようなお話。丁寧に製本された、坂口さんの詩のこころ感じる一冊です。※原作となった短篇小説の付録つきです。(原口)
【著者紹介】
坂口恭平(さかぐち・きょうへい)
1978年熊本県生まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行なう。2004年、路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』『独立国家のつくりかた』『躁鬱大学』近著に『その日暮らし』道草晴子の漫画による『生きのびるための事務』石塚元太良の写真による『BAUをめぐる冒険』など。パステル画をはじめ絵画作品を多数発表しており、本作は自身の短篇小説をもとにした水彩画による漫画作品となる。
- palmbooksより
著者:坂口恭平
発行:palmbooks
サイズ:153mm × 230mm
その他:32p / 上製本