この世に棲息する
すべての薄明薄暮性(クレプスキュラ)たちへ――
ショパンを踊る黒猫と、
遠い目をした女の子の物語。
(帯文より)
未明編集室より、版画家・柳本史と想像家・外間隆史のコラボレーションで送る新たな一冊が届きました。
冒頭に中原中也の詩一節を置いてはじまるのは、前作『銀座』から生まれた、ドーナツと蒸発がモチーフの物語。ピアノ弾きでもある「野々」はある日、ショパンを踊る黒猫・マズーを連れて姿を消してしまいます。残されたのは、画家の映介と飼い猫の小石。彼らや牛、鹿…この物語の住人たちを語り部に、ショパンのマズルカをはじめ、全編を通して音楽と"440"という数字が散りばめられた、外間隆史さん曰く"旅するロマン派版画劇場"。前作『銀座』にも登場した野々の行く末を辿れるのは、ファンにとっても嬉しいところ。詩情豊かな言葉とあたたかな版画が織りなすこの物語。静かなひとときに、ゆっくりと頁をめくりながら浸りたい一冊です。(岡本)
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『雨犬』『銀座』につづく版画家・柳本 史と想像家・外間隆史との共著新作です。
ショパンを踊る黒猫マズーと遠い目をした女の子・野々が蒸発。国分寺から妙義山を経てアラスカへ向かう。
残された男・映介と飼い猫・小石のドーナツの穴の中のように静かな生活……。ショパンのピアノ曲集『マズルカ』を基調に、ストーンズ、ディラン、ニーナ・シモン、池間由布子までをも音楽のモチーフとした、音楽畑で活動してきた外間隆史ならではの詩的な物語展開に、柳本 史の青と黒による版画が素朴ながらも精緻な美技による見事な世界を提示、ページをめくる指が踊ります。
(出版社HPより)
著者:外間隆史(文)・柳本史(版画)
発行:未明編集室
サイズ:B6変型
その他:160p / 上製本 / 版画:カラー18点(表紙含む)・モノクロ21点