名店「エンボカ京都」の立ち上げから3年間シェフをつとめ、現在は京都・哲学の道沿いに佇むレストラン「monk」を営む料理人・今井義浩さん。
「筍と菜の花のピザ」、「秋鯖のスモーク、色々な大根のサラダ」、「バターナッツのスープ」、「干し草で炙った牛肉の叩き」など旬の食材を使った17皿の料理と風景、言葉が綴られた写真集です。「ものを食べるとは何か。」という根源的な問いについて考え続ける著者の料理に引き込まれるようにして、その食材が生まれた場所の景色、踏みしめる地面の感触や葉擦れの音に思いを馳せます。巻末にはそれぞれの料理のレシピも掲載されています。
素材を求めて足を運び、畑で受ける感動。
野菜の美しさや生命力、或いはそこにある日の光や土の湿り気、
吹いている風まで皿の上に映すことはできないだろうか。
いつもそう思って私は料理を作っています。
その風が、食べた人の心の中に吹くように。
(本文より)
料理・文:今井義浩
企画・撮影:柳詰有香
企画・コーディネート:大皿彩子
翻訳:中山慶、柳澤零
デザイン:岸直人
サイズ:193mm × 265mm
その他:72P / ハードカバー