からくり玩具研究家・山口照二さんが紹介する、北欧、日本、南米などで、土産ものや子供向けとしてつくられた「うごくおもちゃ」「からくり玩具」たち。その数はおよそ800点にものぼります。本書に収載されているのは、オートマタ(自動からくり人形)といった高級なものではなく、山口さんが各地の骨董市や祭りの露店で出会った素朴で愛らしいものばかり。コルク栓人形、伸び縮みを楽しむシザーストイ、影絵人形、やじろべえ…。現地の農家の人や漁師の人が身近な素材を用いてつくった玩具は、ひとつとして同じ表情のものはありません。育まれた土地の習俗や宗教、歴史や風土までもを反映させたからくり玩具の集大成が、今ここに。(韓)
著者:山口照二
出版:大福書林
サイズ:A5
その他:106P / フルカラー